会社員から高校教員にキャリアチェンジ
生徒主体の授業を実現したい!

PROFILE

会社員から高校教員にキャリアチェンジ<br>生徒主体の授業を実現したい!

清水 翔平

飛鳥未来きずな高等学校 静岡キャンパス

新卒で製造業に就職し、働きながら実業団バスケットチームのメンバーとして活動。その後、人を教える仕事がしたいと考えるようになり、2018年5月に飛鳥未来きずな高等学校の教員となる。

学校法人としての規模が大きいと、企業の底力がある

私は幼少期からバスケットをやっていて、実業団チームで活動するために製造業の会社に入社しました。工場勤務だったので、前職は教職とはまったく無縁の仕事です。

しかし、もともとバスケットがやりたくて入った会社だったので、その仕事でキャリアアップする道は考えていませんでした。4年半ほど勤めて、バスケットの後輩の指導を行ううちに、次第に教育的な立場から本格的に生徒を教えたいと思うようになったのです。

そんなときに、静岡県に新しく通信制高校ができると知り、飛鳥未来きずな高校の求人募集を見て興味を持ちました。全国転勤のあるナショナル職と、静岡県限定で働けるエリア職があったのですが、私はエリア職として入職しました。

飛鳥未来きずな高校に魅力を感じた理由のひとつに、母体である学校法人三幸学園の規模が大きいということがあります。

三幸学園は高校だけでなく、大学や短大、専門学校、保育施設、高齢者施設なども運営しています。学校法人としての規模が大きいと、企業の底力があるので、そこは魅力だと感じました。

また、通信制でありながら対面での教育を重視している点と、中途採用の教員が多いという点も、良いと思い入職をしました。

クラス担任と保健体育の授業、広報活動を担当

現在はクラス担任を持ちながら、保健体育の授業を行い、学校の広報活動も行っています。本校は8階建てのビルのワンフロアにあるので、運動としての体育の授業はなく、座学で保健体育を教えています。

たとえば「今日はオリンピックについて講義していくよ」というように、テーマを決めて学んだり、ときにはドキュメンタリー映画を観たりすることもあります。

広報活動については、学校相談会を頻繁にやっています。学内だけでなく、外部にガイダンスに行って、本校の紹介をすることもあります。また、オープンキャンパスの運営をしたり、SNSで情報発信をしています。

卒業式の感動は、何とも言えないものがある

教員が広報活動というと、全日制の高校をイメージしている人は驚かれるかもしれませんが、本校は通信制なので、黙っていても生徒が来るというわけではありません。

そのため、毎年生徒を何人集めようという募集目標があり、その目標を達成できたときはすごくやりがいを感じますね。

また、なかなか学校に行けなかった生徒から、卒業式の日に「先生ありがとうございました」と言われたときは、本当に嬉しいです。卒業式のときの感動は、何とも言えないものがあります。

企業で働いていた人のスキルを活かせる仕事

通信制高校は今まで社会的に理解されていない部分もありましたが、時代が追い付いてきたというのでしょうか。今の親世代の中には、通信制に理解を示す人も多く、この少子化の時代にあって通信制高校は増える一方です。

本校も毎日のように相談会が入っていますし、これからますます成長するのではないでしょうか。私も広報担当として、募集目標値は毎年達成したいと思っています。

生徒の教育については、教員主導ではなく、生徒主導の教育を増やしていきたいという究極の目標があります。学びの基礎は教員が作るけれど、その中身と応用は全部生徒がやっていけるようにするというような学校にしたいですね。

これからは与えられた課題をただ学ぶだけでなく、主体性や考える力といった、社会で生き抜く力を養うことが重要になってくると思います。

そういう意味では、本校の教員は前職で教職だった人だけでなく、企業で働いていた人がキャリアチェンジをしても、スキルを活かせる仕事ではないでしょうか。前例にとらわれず、何があっても仕事を楽しみながら明るくやっていける人と、一緒に働けたら嬉しいです。